「声優のなり方を知りたい」
「声優になるにはどうしたらいいの?」
この記事では、これから声優になりたい人がどのような道のりを歩めばいいのか、わかりやすく説明します。
声優になるには?デビューするまでの道のり&全体像
ひとことに声優になると言っても、なり方はさまざまですが、主な道のりは以下の通りです。
ステップ1:声優専門学校もしくは声優養成所に通う
声優を目指している方のSTEP1は「声優養成所」もしくは「声優専門学校」に通うことです。
独学で勉強して一般公募やオーディションを受けて声優になることもできるのですが、これはかなり狭き門であり、オーディションでは詐欺も多いため、おすすめできません。
なので「声優になりたい」という方は、養成所もしくは専門学校に行くべきなのですが「どちらを選べばいいのか?」と悩んでしまう方がほとんどです。
ですが、あなたが学生か社会人かで進むべき方向は決まっています。
- 学生:専門学校(全日)に通う
- 社会人:養成所もしくは専門学校(夜間)
項目 | 専門学校 | 養成所 |
費用 | 高い | 安い |
---|---|---|
通う頻度 | 週5日(全日制) | 週1~2回(夜間・週末) |
対象者 | 基礎が無い初心者におすすめ! | 基礎ができている人におすすめ! |
特徴 | ・認可校は専門卒の学歴が得られる ・学校が手厚くフォローしてくれる ・学校主催オーディションでプロになれるチャンスがある | ・社会人や学生でも通える ・プロレベルの実力者が多い ・運営元の声優プロダクションのみ受験できる |
声優の専門学校と養成所は、かなりたくさんあるので、まずは資料請求をして「自分自身の目と感覚」で確認してみましょう。
とくに人気があり、声優への近道と言われている専門学校と養成所は以下の通りです。
人気高い専門学校/養成所の資料請求ページ | |
---|---|
声優専門学校 | ヒューマンアカデミー(全日制)の資料請求 |
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声優になるためのおすすめの専門学校と養成所は、以下の記事にまとめています。
補足:仕事内容を把握すると進路が決まりやすい
声優になる方法を知っていく上で「どの仕事に就きたいか?」を少しでもイメージしておくと、現実感があって考えられます。
声優の仕事内容としては、以下があります。
- ラジオ
- アナウンサー
- アニメのアフレコ
- 洋画や海外ドラマの服買え
- テレビやCMなどのナレーション など
声優専門学校や声優養成所の得意や不得意なカリキュラムがあるので、そういうのも加味しつつ、いくつかの専門学校もしくは養成所の資料に目を通してみてください。
ステップ2以降:状況によって異なる
STEP2以降は、本当に人によります。
専門学校に行った後にデビューできる方もいれば、養成所でさらに自分を磨いてデビューする方、声優関連の企業に就職する方などさまざまです。
社会人の方で養成所に行った後も、さらに別の養成所で頑張ったり、声優プロダクションに入ったりなど、1ステップめ次第で大きく進むべき道が変わってきます。
なので、声優になりたい方は、先を見据えつつも、まず1ステップめに集中すればOKです。
声優になる4つの方法
声優になるための最初のステップとしては、以下の4つの方法がありますが、おすすめできるのは専門学校と養成所のみです。
項目 | 声優専門学校 | 声優養成所 | 声優プロダクション | 独学で一般公募 |
---|---|---|---|---|
費用 | 高い | 安い | ー | ー |
通う頻度 | 週5日 | 週1~2回 | 契約形態による | ー |
対象者 | 基礎が無い初心者におすすめ! | 基礎ができている人におすすめ! | プロレベルの実力者 | 才能があるプロレベルの人 |
特徴 | ・認可校は専門卒の学歴が得られる ・学校が手厚くフォローしてくれる ・学校主催オーディションでプロになれるチャンスがある | ・社会人や学生でも通える ・プロレベルの実力者が多い ・運営元の声優プロダクションのみ受験できる | ・プロとして活躍できる ・事務所が定期的にレッスンしてくれる | ・合格難易度が高い ・才能が無いと厳しい ・戦う相手がプロレベル |
声優専門学校に行く
声優専門学校の特徴は以下です。
- 費用が高い
- 週5日間通う全日制
- 2年間通う必要がある
- 学生寮がある学校もある
- 初心者でも基礎から学べる
- どの声優プロダクションを受けてもOK
- 認可校を卒業すると専門学校卒の学歴が得られる
- 学校主催オーディションで誰にでもプロになれるチャンスがある
声優専門学校は、基礎ができていない初心者向けで、基礎から応用までを一貫して2年間で学びます。
週5日間通う必要があるので声優養成所に比べると卒業までの総額費用は高いですが、1時間当たりのコスパは良く、声優プロダクションに所属できる可能性も高いので費用対効果はしっかりと得られます。
どの学校も、学校が主催するオーディションがあるので、そこで声優プロダクション合格を目指します。
また、声優専門学校は都心部にある傾向が強いので、田舎に住んでいる場合はアパートを借りたり、学生寮に入る人も多くいます。
認可校であれば専門学校卒の学歴が得られるので、仮に声優プロダクションに所属できなっかったとしても就職に有利です。
おすすめの声優専門学校は以下でまとめているので、ぜひ読んでみてください。
声優養成所に行く
声優養成所の特徴は以下です。
- 学費が安い
- 週1~2回、2~4時間程度
- 高校生や社会人でも通える
- 専門学校卒の学歴は得られない
- 養成所によってレベルに差がある
- 運営元の声優プロダクションにしか所属できない
- 声優プロダクションが新人声優を育てるための機関
声優養成所は、高いレベルの環境で切磋琢磨して実力を高めたい人や、社会人や高校生など全日制に通えない人に向いています。
声優養成所は週1~2回、2~4時間程度なので講師にかかる人件費が安く、声優専門学校に比べると学費が安いです。
運営元の声優プロダクションとしては、教育している生徒に自社でプロになってもらいたいので、熱心に教育してくれます。
ですが、やる気や実力がない生徒は、進級オーディションで上の階級に進めません。
実力さえあれば誰にでもプロになれるチャンスがあるので、生徒の質が高い傾向にあります。
ただし、専門学校卒の学歴は声優養成所で得られることはありません。
おすすめの声優養成所は以下でまとめているので、ぜひ読んでみてください。
声優プロダクションに行く
声優プロダクションの特徴は以下です。
- 合格すればプロの仲間入り
- プロレベルの実力がないと入れない
- 希望する仕事をできるチャンスがある
- 実力がないとやりたくない仕事も受ける必要あり
- プロとして活躍するために定期的にレッスンしてもらえる
プロレベルの実力があれば声優プロダクションからオファーしてもらえますが、初心者にいきなりオファーが来ることは基本的にありません。
声優専門学校や声優養成所で実力を付けて、声優プロダクションに所属できれば、実際に現場で声優として仕事ができます。
初めから大きな役を任されることは珍しいですが、少しずつ実績を重ねることで、やりたい役にオファーしてもらえます。
そのためには、プロになってからも日々の練習の積み重ねは重要であり、声優プロダクションも定期的にレッスンしてさらに実力を伸ばせる環境が整っています。
独学(一般公募やオーディション)
独学(一般公募やオーディション)の特徴は以下です。
- 最短で声優になりたい人向け
- 独学は特別な才能がない限り厳しい
- 一般公募は参加者が多いので、合格難易度が高い
- 結局戦う相手はプロになるので、プロレベルの実力が求められる
独学は変な癖がついたり、1年経っても全く成長できない可能性もあるので、おすすめできません。
ごく稀に、才能のある人が独学で声優プロダクションに所属することもありますが、初心者が声優専門学校で2年間練習してきた人と戦っても勝てる見込みはほぼありません。
なので、しっかりと基礎を習得できる環境(声優養成所や声優専門学校)に行くことをおすすめします。
詐欺もあるので注意
一般公募と偽って詐欺行為をする悪徳な声優プロダクションもあるので注意が必要です。
詐欺に引っかかった人(偽りの一般公募に合格した人)は、以下ような費用をまとめて支払ったのに、声優プロダクションに逃げられた事例があります。
- 交通費
- 諸経費
- 入所費用
- 登録費用
- 合宿費用
- レッスン費用 など
声優専門学校や声優養成所から紹介された声優プロダクションであれば、業界内のコネクションもあるので安心して所属できます。
ネットで見つけた素性がわからないような声優プロダクションの一般公募には注意しましょう。
声優になるために必要なこと
声優になるためには以下の技術力が求められます。
この4つの技術力は、声優専門学校や声優養成所で習いますが、事前に少しでも練習しておくと授業の理解度が上がるので、プロになれる確率も高くなります。
日々時間を作って練習してみてください。
基礎的な演技力を習得する
演技力を習得するには、日々実践あるのみです。
アニメや映画のワンシーンを切り取って、鏡の前で表情や動作を確認することで、感情表現の精度を高められます。
ただしずっと一人で練習するのではなく、思うように表現できるようになったら、友達や家族、レッスンの先生に見てもらって、他者からフィードバックを受けることが大切です。
自分の演技を客観的に評価してもらう習慣をつけましょう。
定期的な練習を繰り返すことで、演技力の基礎が着実に身につきます。
発声・滑舌のトレーニングする
鼻から息を吸って、おなかに息を貯めて、口から吐く練習をしましょう。
日常的に習慣になれば完璧です。
「あ、え、い、う、え、お、あ、お」の順番で、五十音全て練習しましょう。
「あ、え、い、う、え、お、あ、お」
「か、け、き、く、け、こ、か、こ」
「さ、せ、し、す、せ、そ、さ、そ」と順番に練習し、全ての文字をはっきりと発音できることが重要です。
- 赤巻紙・青巻紙・黄巻紙
- 隣の客はよく柿食う客だ
- 東京特許許可局局長許可却下 など
まずは腹式呼吸を習得して、安定した発声をできるようにしましょう。
発声が安定したら、母音(あいうえお)をしっかりと発音し、音の響きを意識します。
腹式呼吸で母音をしっかりと発声できるようになったら、次は滑舌トレーニングで、早口言葉を練習しましょう。
例えば、「赤巻紙、青巻紙、黄巻紙」といったフレーズを繰り返し練習し、何度言っても言葉が詰まらなければOKです。
ストーリーの流れをつかむ読解力
文章をじっくりと読んで、以下を理解しましょう。
- 物語の設定
- 登場人物の心情
- 出来事の関係性 など
物語の構成を意識して、まずは章ごとに要約練習しましょう。
章ごとの要約に慣れてきたら、以下の3つに切り分けて要約練習すると、物語の構成が理解できます。
- 序盤
- 中盤
- 終盤
登場人物の行動や動機をチェックすることで、物語の展開を深く考察できます。
行動や動機がストーリーの前後で、何に作用して、どの文章がどこに関係するのかを読み解きましょう。
STEP1~3を実践すると、物語全体を深く理解できます。
物語全体を深く理解した状態から繰り返し読んでみることで、新たな気付きが得られます。
この表現は、後のこの行動を起こす伏線になっていたのか…!など。
1回目では気づけなかった細かい伏線を読み解くことで、読解力が強化できます。
ストーリーの流れをつかむ読解力を鍛えるためには、まず文章をじっくりと読み、登場人物、設定、出来事の関係性を理解することが最重要です。
物語の要点やテーマを把握するために、各章の要約を自分で書き出す練習をしましょう。
各章の要約ができるようになったら、物語の構成を意識して、序盤、中盤、終盤の展開を整理すると、さらに深く物語が理解できます。
物語を要約した後に、繰り返し読書を行うことで一つの物語を深く理解することが重要です。
また、多様なジャンルのストーリーに触れることで、ストーリー全体の流れをつかむ力が自然と養われます。
読解力を付けるには時間がかかるので、毎日30分程度時間を確保して練習することをおすすめします。
指示に対応できるコミュニケーション力
指示に対応できるコミュニケーション力を鍛えるためには、日々指示された内容を必要であればメモを取り、疑問点があればその場で確認しましょう。
次に、指示された内容を自分の言葉で繰り返し、理解が合っているかの確認が大切です。
相手の意図や目的を理解するために、背景にある情報まで理解できると、指示に対して適切な対応ができます。
目上の人との会話で習得できるので、怖がらずに積極的に話しかけることもポイントです。
声優になる方法にまつわるFAQ
まとめ:声優になるには?
声優になる方法と特徴は以下です。
プロレベルの実力があれば声優プロダクションを受験したり、独学で一般公募に合格できますが、初心者で合格するのはかなり厳しいです。
項目 | 声優専門学校 | 声優養成所 | 声優プロダクション | 独学で一般公募 |
---|---|---|---|---|
費用 | 高い | 安い | ー | ー |
通う頻度 | 週5日(全日制) | 週1~2回(夜間・週末) | 契約形態による | ー |
対象者 | 基礎が無い初心者におすすめ! | 基礎ができている人におすすめ! | プロレベルの実力者 | 才能があるプロレベルの人 |
特徴 | ・認可校は専門卒の学歴が得られる ・学校が手厚くフォローしてくれる ・学校主催オーディションでプロになれるチャンスがある | ・社会人や学生でも通える ・プロレベルの実力者が多い ・運営元の声優プロダクションのみ受験できる | ・プロとして活躍できる ・事務所が定期的にレッスンしてくれる | ・合格難易度が高い ・才能が無いと厳しい ・戦う相手がプロレベル |
声優初心者は、声優養成所か声優専門学校のどちらかを選択しましょう。
また、一言で声優と言っても、以下のようにたくさんの仕事内容があります。
声優になる方法を知っていく上で「どの仕事に就きたいか?」を少しでもイメージしておくと、進路を選びやすいです。
声優専門学校や声優養成所の得意や不得意なカリキュラムがあるので、自分の学びたい内容に合っている場所を選びましょう。
- ラジオ
- アナウンサー
- アニメのアフレコ
- 洋画や海外ドラマの服買え
- テレビやCMなどのナレーション
声優養成所は、会社によってレベルは様々で、ハイレベルな場所もあれば、基礎からしっかりとレッスンしてくれる場所もあります。
また、声優専門学校は、2年間で基礎から応用力までを一貫して学べます。
なので声優になりたいと思っている人は、行けるのであれば全日制の声優専門学校に行くことをおすすめします。
プロになってからは仕事で覚えることが多く、毎日が応用問題にチャレンジし続けることになります。
声優専門学校の2年間で基礎力をつけておけば、プロになってから応用問題に集中できて、どんどん声優として力を付けられます。